生まれ持った原因でも解決できる

病気の中には、生まれ持った遺伝子に異常が原因のものがあります。遺伝子は、生き物が体の中でタンパクを作るための情報です。DNA上の情報に異常があったり、遺伝子自体を持っていないと特定のタンパク質が作れなくなります。タンパクが病気に関係するものだと、遺伝子に異常がある人は薬と休養だけでは根本的に病気を治すことができません。そこで注目されたのが、遺伝子治療です。遺伝子治療は、特定の遺伝子を持っていない人に効果的な治療方法といえるでしょう。

細胞に直接施す高度な技術

遺伝子治療の方法は、とても高度な技術を利用しています。専門の機関で作成した特定の遺伝子を患者の細胞に入れてやる治療方法です。細胞に組み込まれた遺伝子は、患者がそれまで作ることができなかったタンパク質を作成します。この作られたタンパクが病気の回復に役立つという仕組みです。遺伝子治療には注意点もあります。細胞自身に自分以外の遺伝子を組み込むため、治療前には遺伝子を持っているかどうかなど精密な検査が必要です。

病気の予防にも役立つ

遺伝子治療は、病気の予防対策にも効果的です。本来持つべき遺伝子を持っていないため大きな病気にかかるかもしれないことがわかった場合は、事前に遺伝子治療を施すことができます。予防するためには、定期的に健康診断などを受けて身体に異常がないか普段から気をつけていることが大切でしょう。ただし、遺伝子治療が可能なのは、病気の原因が解明されている病気のみです。病気と遺伝子の関連性や遺伝自体の情報が完全にわかっている時のみ利用できます。

遺伝子治療とは病気の治療の方法のひとつで、傷ついたり機能不全を起こしている遺伝子の代わりに正常な遺伝子を入れることで病気を治します。